リスト

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中かっこを使うと,複数のオブジェクト(点,線分,円など)のリストを作ることができる.

例:
  • L = {A, B, C} は,あらかじめ定義された3つの点 ABC からなるリストを定義する.
  • L = {(0, 0), (1, 1), (2, 2)} は,入力された点からなるリストを作成し,またこれらの名前のない点を作成する.
  • 短い構文 ... は,連続する整数のリストを作成する:例-5..5 は,リスト {-5, -4, -3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4, 5} を作成する.
Notes:

リストの要素へのアクセス

リスト内の特定の要素にアクセスするには,Element コマンドか,以下の例に示す簡略化した構文を使うことができる:

例: リストをlist = {1, 2, 3, 4, 5}とすると:
  • list(1) は,リストの最初の要素を返す:1
  • list(2) は,リストの2番目の要素を返す:2
  • list(-1) は,リストの最後の要素を返す:5
  • list(-5) は,リストの最後から5番目(つまり最初)の要素を返す:1
  • list(0) は, 未定義 を返す,list(k) の k > 5 または k < -5 の場合も同様.

オブジェクトのリストを比較する

以下の構文とコマンドを使えば,2つのリストを比較することができる:

  • List1 == List2: 2つのリストが同じ順番で同じ要素を持っているかどうかを判定し,true または false を返す.
  • List1 != List2: 2つのリストが同じ順番で同じ要素を持っていないかどうかを判定し,true または false を返す.
  • Unique[list1] == Unique[list2] または list1 \ list2 == {} : 2つのリストが集合として等しいかどうかをチェックし(重複する要素はすべて無視され,要素の順序も無視される),true または false を返す.
  • Sort[list1] == Sort[list2]: 2つのリストが多重集合として等しいかどうかをチェックし(要素の順序は無視される),true または false を返す.

こちらも参照: Unique, Sort コマンド.

リスト演算子

<Object> ∈ <List>: ObjectList の要素なら true を返す.

<List1> ⊆ <List2>: List1 が List2 の部分集合なら true を返す.

<List1> ⊂ <List2>: List1 が List2 の部分集合なら true を返す.

<List1> \ <List2>: List1List2 の差集合を作成する.

組み込みの関数と演算子をリストに適用する.

 組み込みの関数と演算子をリストに適用すると,常に新しいリストが結果として得られる.

足し算と引き算

  • List1 + List2: 2つのリストの対応する要素を足す.
    メモ: 2つのリストの大きさは同じでなければならない.
  • List + Number: List のすべての要素に Number を足す.
  • List1 – List2: List1 の要素から対応する List2 の要素を引く.
    メモ: 2つのリストの大きさは同じでなければならない.
  • List – Number: List のすべての要素から Number を引く.


掛け算と割り算

  • List1 * List2: 2つのリストの対応する要素をかける.
    メモ: 2つのリストの大きさは同じでなければならない.2つのリストが乗算可能である行列の場合,行列の乗算が行われる.
  • List * Number: List のすべての要素に Number をかける.
  • List1 / List2: List1 の要素を対応する List2 で割る.
    メモ: 2つのリストの大きさは同じでなければならない.
  • List / Number: List のすべての要素を Number で割る.
  • Number / List: NumberList の一つ一つの要素で割る.
メモ: こちらも参照: 外積(ベクトル積)

その他の例

  • List ^ 2: List のすべての要素を2乗する.
  • 2 ^ List: List の要素を指数として,2の累乗のリストを作成する.
  • List1 ^ List2: a^b を含むリストを作成する.ここで abList1List2 の対応する要素である.
  • sin(List): は List の各要素にサイン関数を適用する.

ユーザー定義 関数も同様に適用できる.

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